2018年3月13日放送のニッポン放送「星野源のオールナイトニッポン」において、星野源さんが11枚目のシングル『ドラえもん』収録の「ドラえもんのうた(House Ver.)」について語った箇所を書き起こしました。
(以下、書き起こし)
さぁ、星野源のオールナイトニッポンでございます。ここで、もうリリースしましたが、星野源の11枚目のシングル『ドラえもん』に収録されております4曲目「ドラえもんのうた(House Ver.)」をお聞きいただきたいと思います。
えー、この曲はですね、「ドラえもんのうた」(大杉久美子さん 歌)というね、名曲がありまして、そのカバーをちょっとさせていただきました。
いつもシングルの4曲目はですね、"House Ver."(ハウスバージョン)という名前にして、家の中で自分の持ってるパソコンとかマイクとか、そういうものだけで、ギターとかも使ってね、家の中で完パケ(編集を終え、すぐに使える状態に仕上がった作品)するという。家の中で録音して、歌も録音して、全部完パケするというシリーズでございます。一番最初の『くだらないの中に』というシングル、ファーストシングルを作った時に「曲数を増やしたい」と言ったら、「予算がない」と言われてしまい・・・えへへへへっ(笑)「何だと!?じゃあノーギャラで俺が録る!!」っつってやったのが始まりでございます。それ以来、恒例になってはいるんですけども。相変わらず、この部分においてはギャラをもらったことはございません(笑)たぶん。でもね、まぁ無責任な感じで作れるからいいんですよ。好きなことを勝手に作れるので。なんで、チェックとかも、もちろんないですし。録って、完パケで、そのまんまマスタリング!みたいな感じなんで、非常に楽しい感じでございます。
ただ、僕はシングルの中でカバーというのをですね、やってなくって。なんとなくなんですけど、僕がってことなんですけど、自分の音楽作品の中で、カバー曲をCDの中に入れるっていうのがあんまりこう・・・何か、やろうという気持ちに全然ならなくって。なんか、こう・・・あんまり好きじゃないというのもあって。でも、やりたいなーと思うときは結構あったんです。カバー曲やりたいなーと思うけど、まぁ、でも、そうだよね、まぁあんまりそういう感じもないし止めようというパターンが多かったんですけど、さっきも話しましたけど、今回のシングルというのは、いわゆる僕のディスコグラフィの中に、もちろん入ってるんですけど、その中で前後の流れを全く気にせず「ドラえもん」というホント誰もが知っているホントものすごく有名な言葉、そしてキャラクター、そして漫画アニメ作品っていうものの力を借りてと言いますか・・・そういう主題歌のお話をいただいたこともあったので、まるまるシングル全部4曲「ドラえもん」というものを題材にして、縛りでやるというようなのが面白いんじゃないかと。結構、アニメの主題歌とかになると、その主題歌だけはアニメの主題歌なんだけど、他の曲は普通のカップリングだったりして。で、アニメの人達とコラボレートしたジャケットとかあったりするじゃないですか。なんかそういうのもいいんだけど、アニメの人たちとコラボレートするという感じでもなく、自分のフィールドの中で、その「ドラえもん」・・・その一緒にやる作品というものを4曲使って表現するという、そういう実験と言いますか、チャレンジっていうものをやってみたいなと・・・なんか面白そう、ワクワクするわーということでやりました。その中ならカバー曲やっていいんじゃねーの?という・・・しかもHouse Ver.でやるっていうことが、なんかすごく楽しそうだなぁというのもあったので、やりました。この曲は、元々はね、ものすごく明るくて楽しい歌なんですけど、なんとなく子守歌みたいなイメージで歌えたらいいなと思って録音しました。それではひとまず聴いていただきましょう。星野源で「ドラえもんのうた(House Ver.)」です。
「ドラえもんのうた(House Ver.)」をサンプル視聴できるサイト
Amazon
レコチョク
タワーレコード
お送りしたのは星野源の11枚目のシングル『ドラえもん』の4曲目に入っております「ドラえもんのうた(House Ver.)」でした。こんな感じでございます。そうなんです。家でね、だいたい一晩から二晩ぐらいで録ることを自分に課していて、House Ver.を。なので、編曲からレコーディング終わりまで、だいたい一晩から二晩という感じなんですけども。夜中の作業とかになったりとかするんだけど、夜、こう録音してたらドラえもんが遊びに来てくれまして。うまくやってるかと(笑)、レコーディングはどうですかというふうに来てくれてですね、どら焼きを持ってきてくれたので、ちょっと参加してというお話をしててですね、ドラちゃんが参加してくれました。なので、この声は本物のドラちゃんでございます。ねぇ。
(メール紹介)
ありがとうございます。そうですね、家なんで、いわゆる普通のスタジオというのは、音が響かないようにとか、雑音が鳴らないように、壁に吸音材が貼ってあったりして、変な音がしないようになってるんですけど・・・家の普通の部屋なので、たとえば、なんだ・・・外の救急車の音とか、車の音とか、換気扇の音とか、も普通に入ってます。
ちなみに、誰も、やっぱ気づかないなぁと思って・・・そりゃ気づかないよなと思うんだけど、アウトロの一番最後のギターをわーっと打ち放したあとに、すごい小っちゃい音でチッチッチッチッチッチッ・・・って時計の音が鳴ってます。うふふ(笑)、それをぜひ、聴いてみてください。なんかね、時間というものを表現したかったんですよね。ドラえもんが僕の部屋にいて、そこでいっしょに歌っているっていうところが、いろんな時空を飛び越えてきてる感じがして。何か、そういうものを表す何か音を入れたいなと思って。1番後ろだけちょっと聞こえるんですけど、ちょっとチェックしてみてください。
(メール紹介)
ありがとうございます!そうですね。やっぱり、アレンジを変えて、コードとかも変えて、歌の雰囲気も変わるとですね、歌詞がまた全然違って聞こえたりしますよね。なんで、こんなこといいな、あんなとこ・・・とか歌ってるときに、何かホントに切ないというか、非常に人間味のある・・・「スーダラ節」もそうなんですけど。人間だぁ・・・っていう。そのホントに、ユーモアね。ヒューモア(humour)と書いて、ユーモアね・・・が、非常にある歌詞だなぁと、そしてメロディーだなぁと思います。
そんな感じで、お送りましたのは星野源のシングルの4曲目でございます「ドラえもんのうた(House Ver.)」でした。このね、今回のシングル、全部かけて、一通りお話しましたので。ぜひ。まだ手に取ってないぞという人は、もうね・・・
(勢いよくささやく感じで)・・・買ってくださいっ・・・!!!
ちょっと勢いが余って、空気がいっぱい出てしまいました。でも、ぜひ、手にとってください。手にとっていただいたり、ね、配信もありますから、ポチッとしていただいたり、ダウンロードしていただいたりして、ぜひ、聴いていただきたいと思っております。ありがとうございました。星野源『ドラえもん』シリーズでございました。
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