星野源さんの10枚目のシングル『ドラえもん』2曲目収録されている「ここにいないあなたへ」について解説した2018年2月27日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』を書き起こしました。
(以下、書き起こし)
さあ、このあとですね、僕の最新シングル『ドラえもん』のカップリング曲「ここにいないあなたへ」をかけさせていただきたいと思いますが、シングルの感想がたくさん届いております。ちょっと読みたいと思います。
(メールを数通読む。)
ってことで、ありがとうございます。いやぁ、そうですね、そうなんです・・・そうそうそう、そうなんです。特製Tシャツが当たるというキャンペーンもありますので、ぜひ星野源のホームページ、見てみてください。今回、CDの中にですね、応募券みたいのが隠れてて、それを送ってもらうと抽選で当たるというね、めっちゃ可愛いTシャツなんで、ちょっとチェックしてみてください。
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— 星野源 official (@gen_senden) 2018年2月26日
えー、続いて・・・これ、今回、シングル、4曲全部で入ってて、1曲目が「映画 ドラえもん のび太の宝島」の主題歌「ドラえもん」、そして挿入歌「ここにいないあなたへ」が2曲目ですね。そして3曲目に「The Shower」という曲が入ってます。これは映画の中では全然流れないんですけども、新曲として僕がカップリングで作った曲です。その曲の感想も届いてます。
(メールを数通読む。)
いやー、みなさん、感想、ホントにたくさんありがとうございます。えーっとですね、そうですね。「The Shower」という曲はですね、MPCという楽器を使うですね、STUTSくんという方にですね・・・何て言えばいいんだろうね・・・ドラマーとして参加してもらったという・・・
2/28発売の星野源さんSingle「ドラえもん」収録曲"The Shower"のビートをMPCで叩かせて貰いました。光栄です。
生演奏のグルーヴを星野さんと一緒に詰めていく作業がとても楽しかったです。
いいビート叩けたと思いますし、何よりとても良い曲なので是非チェックして下さい。https://t.co/gs0EiNT4eA— STUTS (@STUTS_atik) 2018年2月16日
そのMPCという機械があるんですけど、叩いて音を出す機械があるんですけど・・・
*MPC:音楽機器メーカーAKAI proffesionalのサンプラー
STUTSくんのMPC使いがとっても僕が好きでですね。今回一緒にやりましょうということで声をかけさせてもらって、それで実現したんですけど、パッと聞き、打ち込みのように聞こえるんですけど、全部生演奏で弾いてもらって。なので全部、他の楽器も・・・僕が作曲して、作詞もして、編曲もしたんですけど、他の楽器は生・・・いわゆる生楽器、いつものバンドみたいな感じで。リズムがドラムセットを使うのではなく、MPCを使ってるという面白い曲になってます。ぜひ、みなさん、聞いてみてください。
さあ。それでは・・・今日はその曲はかけません!ね。それではなく、2曲目の「のび太の宝島」の挿入歌になってます「ここにいないあなたへ」、これをですね、聞いていただきたいと思います。まず、じゃあ聞いてもらいましょうかね。まず聞いていただいて、ちょっとまぁ、その話をしたりしようかなと思います。それでは明日、2月28日水曜日リリース・・・もうね、フラゲできる状態なんで、もう今日リリースと言ってもいいでしょう。星野源11枚目のシングル『ドラえもん』の中のカップリング収録曲ですね、「映画ドラえもん のび太の宝島」の挿入歌です。星野源で「ここにいないあなたへ」。
お送りしたのは「映画ドラえもん のび太の宝島」の挿入歌、星野源のシングル『ドラえもん』のカップリング曲です。星野源で「ここにいないあなたへ」でした。CMの後はいただいた感想と解説をしたいと思います。
(CM明け)
はい、星野源の新曲『ドラえもん』、ね。シングル『ドラえもん』のカップリングに入っている「ここにいないあなたへ」、聞いていただきました。いかがでしたでしょうか。えーっとですね、なんとなく、曲の話をしてから感想メールを読もうかな。
えーっとですね、今回「映画ドラえもん のび太の宝島」の挿入歌、そして主題歌を書いてもらえないでしょうかというオファーをいただいたのがですね、だいたい1年半ぐらい前、2年まで行ってないですね・・・1年半ぐらい前だったんですけども、台本をいただいたのが確か去年の夏ぐらいだったかな。夏前ぐらいだったんですけど。そこから曲を作り始めて、最初にですね、この「ここにいないあなたへ」の方がすぐできたんです。で、いただいた脚本の中のこのシーンの辺りで流したいんですということだったので、なんとなくその場面を読んで・・・そこがすごく海のシーンだったので、海をこう、すごく想像しながら、そして、映画にとても寄り添った気持ちで曲を書きたいなということで作曲をしたらですね、すぐ曲ができまして。
それで、レコーディングをしようと思って、そのバンドアレンジを考えてたんですけど、なんとなく、2011年とか、2010年とか、僕のファーストアルバム『ばかのうた』、そしてセカンドアルバム『エピソード』のあたりのですね、アレンジが合いそうだなぁと思ったんですよね。でも、僕が今やっている音楽性っていうものとは、ちょっと何か違うなぁというふうに思って。で、僕、あんまり、その、なんて言うのかな・・・今、もうやらなくなった楽曲のアプローチていうのをもう一度やる、やろうというふうに思うことが、あんまり好きじゃなくて。なぜかと言うと、昔の楽曲自体が嫌いなんじゃなくて・・・昔の楽曲自体とっても好きで、とっても大事なんですけど・・・だから割とよく聞くアーティストの方が昔の曲なんてダメだっていう人もいるけど、全然僕そうじゃなくて、すごい好きなんですけど・・・でも、今、全然違う音楽性なのに、前のやっていたことをもう一回やろうっていうのが、何かすごく未来に背中を向けているような感じがしちゃって。そのアプローチをやろうとする気持ちっていうものがあんまり好きじゃないというか。昔のその大事な思いというのもありますし、それを、こう、掘り返すっていうのがあんまり好きではなくて・・・なんですけど・・・。だから、普通、いつもの感じだったら、これをやめようと思って、曲自体やめてるんです、いつもの感じだと。いつか、またこの音楽性に戻ったり・・・うまく戻ってきたときにやろうみたいな感じで取っておりたりするんだけど・・・ちょっと待ってよと思って。今回はドラえもんがいると思って。ドラえもんがいるってことはタイムマシーンに乗せてもらえるなと思ったんですよ。なんで、2011年ぐらいの僕にドラえもんに頼んで、タイムマシーンに乗せてもらって、会いに行って、『こういう映画があって、この場面で曲を書きたいんだ』っていうふうにオファーを、2011年の僕にオファーをするという設定だったらできるなって思ったんですよね。それは未来にうしろ、背中を向けてるってことじゃなくて、今回、その『ドラえもん』というシングルを作るときに、何と言うか…1曲目から4曲目まで、その『ドラえもん』という・・・いわゆるパッケージシングルというか、そこに振り切ってみるっていう遊び、っていうか、僕の中での、なんだろう・・・実験と、そして遊びっていう面があるので・・・なんというか、面白いこととして、このアレンジのアプローチがチャレンジできるって思ったんですよね。なんで、昔の音楽性をもう1回やろうっていうのって、割とあんまりいいきっかけじゃなかったりするわけじゃないですか。売れなくなってしまってしまったからとか、なんか最近人気なくなっちゃったから昔の曲やろうみたいな、そういうのがあんまり好きじゃないので。そうじゃなくて、今回「ドラえもん」の主題歌をやらせてもらって、その挿入歌で・・・ってことは、ドラえもんといっしょに過去の僕にオファーができるっていうのはすごく前向きな面白いアイディアなんじゃないかと思って。で、メンバーもそのころの・・・まぁ、今ももちろん一緒にやってますけど、メンバーに来てもらって、アレンジも2011年の僕ぐらいが何かしそうな(笑)・・・する感じっていうのをちょっと、こう思い描きながら曲を作って。ただ、ちょっとドラムのリズムの取り方みたいなものが、さすがに他の楽曲とちょっと違いすぎる気がしたので、ドラムのリズムに関しては今の気持ちで作ったので、だからちょっと混ざってはいるんですけど・・・何となくそんな気持ちで作りました。すごく映画の中に、とっても大事なシーンで流れる曲で。その映画もね、さっきも、ドラちゃんと話した時も言ったけど、すごくいい映画なんですよ。
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「ドラえもん」ゲスト回の『星野源のオールナイトニッポン』書き起こし
なんで、ぜひ劇場でこれ見ていただきたいのと・・・『ドラえもん』のシングル、発売してますから。ぜひぜひ、皆さん、手に取っていただきたい・・・CDにはその解説とかもしっかり書かれてるし、今もうすぐ聞きたいわって人は配信も始まってますから、ぜひ皆さん、よろしくお願いいたします。
さて。感想メール届いております。
(メールを数通読む。最後に出てくる独特の楽器について聞きたい。)
最後って多分間奏のことだよね、きっとね。今回、オンド・マルトノっていう機械を使ってて、間奏ですごい独特の音色でメロディを奏でている楽器なんですけど。
このオンドマルトノって本当に面白くて・・・今作ってる人が本当にいないんですよ。一人ぐらいしかいないんですよ。なんか元々作ってたやり方を独自に研究して一人で作ってるおじいさんみなたいな人がいるらしくて、その人から本澤(尚之)さんっていう僕がよくお世話になってる人が、プレイヤーの方が直接買ってきてっていう・・・そういう楽器で。その本澤さんって方に弾いてもらったんですけど、僕、あの音すごい好きで。鍵盤がついてるんですけど、鍵盤でも音は出るんですけど、その鍵盤の下に糸が一本、こうピーって張ってあって、そこに指を入れる・・・その、何て言うか・・・何て言うんだろうね、こう・・・指を入れて・・・指を入れる紙みたいなのがついてて、それを入れると・・・何だろう、こう、うまく説明できないんだけど・・・何て言えばいいんだろうね(笑)・・・何て言えばいいの?(笑)えーっと、じゃあ・・・細長い紙が1枚あって、それを半分に折り曲げて、そこに糸を通すじゃない。そうすると指が入るじゃない。ちょうど円で指が入る隙間ができるじゃない。そこを、指を移動して、糸を伝いながら右左すると音程が変わるっていう。それで音程が変わって、なんていうか・・・鍵盤で弾くと音程がパキッと変わるんだけど、指を動かしていると音階がなく、どんどん音が変わっていくっていうね・・・そういう楽器で、すごく面白い楽器なんですよ。それをずっと使いたいなと思ってて、今回使わせていただきました。ぜひね、シングル、聞いていただいて、じっくり、その音もね、楽しんでいただきたいと思います。皆さん、感想をたくさんありがとうございました。またですね、その3曲目の「The Shower」とか、4曲目の「ドラえもんのうた」とか、ラジオでもかけていきたいと思いますので、そこでまたその曲のお話もちょっとできたらなと思っております。ありがとうございました。
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