細野晴臣さんがReal Soundのインタビューの中で、何度か星野源さんに触れられています。
ーー『A Night in Chinatown』もそうですが、最近の細野さんのライブでは1940年代前後の楽曲がカバーされていて。ライブのMCでも「懐メロではなく、いま好きな音楽」と仰ってましたね。
細野:そうですね。いまの音楽がおもしろければそれを聴くんでしょうけど……まあ、星野(源)くんくらいかな、聴いてるのは(笑)。最近は新しいものはそれほど聴かないけど、本当におもしろいものは届いてくるでしょ、自然に。そういうものがだんだん少なくなってるんですよ。逆に戦後の音楽とか、そのあたりの音楽は届いてくるんですよね、いまの自分には。10年に1度くらいそういう時期があるんです。ティン・パン・アレーをやってた20代の頃も新しいものを聴かなくなって、バンド仲間の鈴木茂と古いレコードばかり聴いてたことがあって。ディスクユニオンのいちばん奥にビンテージ・コーナーがあって、そこでレコードを漁っていたんだけど、それを1年くらい続けた頃に茂が僕に問題提起をしたわけですよ。「僕らはこのままでいいのか。不安になってきた」と(笑)。ちょうどその頃にSly & The Family Stoneが『Fresh』(1973年)を出して「これはすごい!」と目が覚めたんですけどね。
ーー『A Night in Chinatown』には星野源さんも参加しています。マーティン・デニーの「Firecracker」「Sake Rock」、ジェイムス・ブラウンの「Sex Machine」を演奏していますが、特に「Firecraker」のマリンバの演奏が素晴らしくて。
細野:あれは僕もビックリしました。プロのマリンバ奏者ですよ、もはや。僕もあんなふうには演奏できないし、よっぽど練習したんだろうなって思います。練習しても出来る人と出来ない人がいるから、素質があるんでしょうね。
ーー星野さんはSAKEROCK時代にもマリンバを演奏してましたけど、さらに上達してますよね。
細野:星野くんも成長してるんだと思います。最初に会ったときはまだ子供というか、20いくつだったんですけど。こんなスーパースターになるとは思わなかったな。
ーーライブのMCでも「僕の代わりにがんばって」って仰ってましたね。
細野:言いましたね。あれは本音ですよ。いろんなことが出来る人なんでしょうけど、ちゃんと自分のスタイルというものを構築していて。“星野節”っていうのがあるので、そこがすごいなって思いますね。僕はそうじゃなくて、何でもやっちゃうから。
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「A Night in Chinatown」公演、終了いたしました。ご来場のみなさま、出演者・コンサートスタッフのみなさま、誠にありがとうございました!
出演:細野晴臣、高田漣、伊賀航、伊藤大地、コシミハル、斎藤圭土、星野源、林立夫 pic.twitter.com/A9rDUhaZ81— 細野晴臣_info (@hosonoharuomi_) 2016年5月8日
細野晴臣の最新ライブ映像作品『A Night in Chinatown』トレーラー公開!https://t.co/Tc8yof5XOJ
40年ぶりに横浜中華街・同發新館で開催されたライブ。星野源さんもゲストとして参加したプレミアムな公演を映像化。hosonoharuomi.jp pic.twitter.com/XU5pWuEn4x— 細野晴臣_info (@hosonoharuomi_) 2016年12月22日
【インタビュー】細野晴臣が語る、音楽の歴史をつなぐこと「本当におもしろいものは届いてくる」 https://t.co/M04eIwEVOx pic.twitter.com/fMkYUIb7kA
— RealSound(リアルサウンド) (@realsoundjp) 2017年2月10日
個人的には、星野さんへの最上級の褒め言葉だと思います。