2018年7月3日、ニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』内で、大人計画の舞台「ニンゲン御破算」を観に行ったときのことを触れられた箇所を書き起こしました。
が、まだradikoで聞けますので、ぜひ、radikoで聞いてみてください。（開始30分ぐらいのところです。）
＞＞http://radiko.jp/
えーとね、「ニンゲン御破算」という舞台を見に行ったんです。
＞＞ニンゲン御破算
シアターコクーンで行われてたですね、松尾スズキさん、うちのボス、大人計画･･･僕がね、所属している事務所、大人計画のボス・松尾スズキさんが作演出で。で、「ニンゲン御破算」という舞台があって。それは15年前に上演された舞台（「ニンゲン御破産」）の再演なんですね。15年ぶりの再演。で、コクーンってすごく大きい劇場で、いわゆる演劇をやる場所としては本当に一番大きいぐらいの場所なんですけども･･･。松尾スズキさんが「キレイ」という作品をコクーンで初めてやって、で、そのコクーン進出第二弾みたいな感じだったんですよ。で、そのとき僕が22,3で、まだそのとき事務所にも入ってない状態でフリーで･･･フリーの役者として、いろんな劇団のオーディションとか受けて、受かったら単発で出るみたいな･･･で、チケットノルマ、めっちゃ払って、みんなにチケットを買ってもらってとかやってた頃なんですけど。その頃に、松尾スズキさんから楽器が弾ける役者を探してるからどうだということで、アンサンブル･･･いわゆるメインの役ではなくて、たくさん出てくる･･･たくさん出てきて、いろんな役を細々とした役をやる、そういうアンサンブル･･･一人、入れていただいたんですよ。僕は高校生の時に松尾さんのワークショップを受けて、松尾さんと知り合ってはいたんですけど、そこから連絡先とかは交換せず、ただのファンだったんですけど、大人計画の。そこでお声がけいただいて、それで舞台に出させて頂いて･･･その舞台をきっかけに僕は事務所に所属することになって、お芝居がお仕事になったんですけど。で、だから、ものすごく思い入れの舞台というか･･･いわゆる大きい舞台、そしてお金をしっかり･･･ギャランティーを頂けるという（笑）、ノルマがなく、ギャランティーをいただけるという舞台、初めて出させていただいたのかな･･･。
えー。で、それがねー、本当に思い出深くて。当時は中村勘九郎という名前でしたけども、中村勘三郎さんが主演の舞台でですね。その勘三郎さんを見てですね、なんてすごい人なんだろうと･･･なんですごい人なのかなというのは、あんなにすごい人なのに、あんなに雲の上の人のような人で、みんなから好かれていて、みんな大好きで、大スターなのに、いわゆる僕とかにもホントにフツーに話しかけてくれたりとか、いわゆる小劇場の若手とかに対して、対等にお芝居をぶつかるというか･･･すごく･･･何と言うか･･････悔しがったりするんですよね、若手にの芝居に。「面白いね！！」って言って。「すごいね！面白いね！！」って言って、「俺もそういうことをやりたい！！」というような･･･そういう、ものすごくハングリーで、そして、気持ちのいい方でですね。そのお芝居で、カーテンコールで、最後、奥から勘三郎さんが全員役者が出た後に一人だけ出てくるという･･･一番最後に。主役なので。そのときに手を引いて出る人を誰か付けたいということで、それをですね、勘三郎さんが指名してくれたんですよ、僕を。それで、手を引いて出るという役を、全日ではなかったんですけど、半分ぐらいやらせていただいて。そこでお話ししたこととか、なんかそういうのをすごく覚えていてですね。
それで再演で、今回、その役を阿部サダヲ先輩がやられててですね、すっごく面白かったんです、その舞台が。本当にいろんな気持ちになって、感慨深くてですね。その内容もちょこちょこ変わってですね、すごくわかりやすいお話になってて、すごく面白かったんですけど･･･。音楽とかちょっと一緒なところとかがあって、そこでウッと、何かこみ上げるものがあったりとか。この15年間っていうもの･･･その、あのとき、この役をやっていた自分ていうものを、残像を見るような感じというか･･･まぁ全然違う方がやってて、違うお芝居なんで、全く違うんですけど･･･。なんかいろいろ思い出したりとかして、なんかすごく複雑な･･･あの･･･ものすごく面白くて、ものすごく嬉しいっていう気持ちと、ものすごく寂しいっていう･･･今いない人のこと思ってですね。ものすっごく寂しくなるという･･･最後の暗転で本当にうつむいてしまいましたけども。そんな、いろんな気持ちにさせてもらえた「ニンゲン御破算」は、ちょっと忘れられないなということで･･･この曲をかけたいと思います。勘三郎さんのことを歌った歌です。星野源で「化物」
「化物」についてのインタビュー
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