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星野源さんがNHK連続テレビ小説「半分、青い。」の主題歌『アイデア』についてふれる 書き起こし

2018年4月3日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』内で、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」の主題歌『アイデア』について語った箇所を書き起こしました。

 

星野源(以下、星野) 後は・・・これだ!先ほども、ちょっとお話ししましたが、今週月曜日、昨日からNHK連続テレビ小説「半分、青い。」、スタートしました。私、星野源が担当したですね、主題歌「アイデア」、オープニングね、映像、お聞きいただけ、そして、見ていただけましたでしょうか。ね。・・・ちょっと待ってくださいね、今、麦のくつろぎが、今、今、こう・・・パンパンです(笑)。(CMを担当している「麦のくつろぎ」を直前に飲んでいた。)胃の中で・・・ちょっと待ってね。ちょっと、じゃあ、寺ちゃん(放送作家 寺坂直毅さん)、何か喋ってもらっていいですか(笑)あはは(笑)

寺坂直毅(以下、寺坂) ノンアルコールビール、僕も大好きで。僕も黒ラベル・・・黒ラベルをダースで買ってるんですよ。えぇ。はい。

星野 うふふふ(笑)

寺坂 ねぇ、朝ドラ、僕も昨日から見てます。

星野 うん。

寺坂 映像と音楽と・・・

星野 オープニング映像、すごい素敵だよね。

寺坂 すごく綺麗ですね、あれ。

星野 すっごい素敵だよね、あれ!僕もその映像を見たのは・・・だんだんしゃべれるようになってきました(笑)。映像を見たのは、もちろん曲が完成して、しばらく経った後で・・・放送の、なんていうか、記者会見というか、試写会というのがあった日と同じタイミングで僕、家で見たんですけど、こんなに面白いのかという・・・すごいオープニング映像・・・なんだろうね、素敵だったよねー、本当に。で、こんな感じで自分の音楽っていうものが毎朝、日本中に流れるっていうのがとっても素敵だなぁと思って、放送の日を楽しみにしておりました。で、寺ちゃんも見たよね。見たんだね。

寺坂 見ました。

星野 なんかすごく面白くない?(笑)

寺坂 面白いです。

星野 なんか毎朝楽しみって言うか、朝見て楽しい気持ちになって、ちょっと出勤しよう・・・なんか出勤だったり、通学しようみたいな気持ちになるよね。明るいっていうか・・・なんかそれがすごく面白かったです。えーっと・・・メールがね、たくさん来ております。

(メール紹介。)

ありがとうございますっ!!ありがとうございます。えー、そうなんです。「アイデア」という曲を主題歌として書かせて頂きまして・・・でもですね、あの・・・あれなんです。その・・・半年間もこれから続くので、いつも曲の話とかしようと思うんですけど・・・しないでーす。ね。そんなにしてもね、なんか、もういいよってなっちゃう…かなぁと思って。でも、その・・・ちょっとだけお話をできたらとは思うんで・・・

"モノラルのメロディ"

その「モノラルのメロディ」というところはですね、その主人公の永野芽郁ちゃんが演じる鈴愛(すずめ)という役がですね、片方耳が聞こえないという・・・そういう特徴がある主人公で。で、そこがすごく明るく・・・明るい鈴愛のキャラクターの中の一部として描かれていて。で、僕の周りに片側難聴の人がすごく多くて。

(例 山口一郎さん、スガシカオさんなど・・・)

で、僕の友達も何人かいるし、あとスタッフの知り合いとか、事務所の人とかもいて。なんていうか、結構身近な…身近と言うか・・・自分にとってはすぐそばの存在だったんですね。で、その人たちと会うたびに、その音楽をやっている自分としてはどうしてもやっぱり音楽を作る時にステレオに振るんですよね。左右イヤホン、ひだりみぎ、音をですね、ちょっと、こう・・・まぁ例えばギターが左で、キーボードが右とか・・・そういうふうに振ってバランスを整えて録音とりにいくんですけど、そうなると右が聞こえない人は左側の音しか聞こえないから右にギターが入っていても聞こえないとかっていうことが起きてしまうなぁっていうのを、いっっっつも思ってたんです。だから、モノラル・・・ステレオでないモノラルっていうね・・・元々は音楽は全部モノラルで録音されてたんですけど、技術が発達するにつれてステレオっていうものになって、立体感が生まれたんですけど。で、あの、僕、もともとモノラルの音源ってのがものすごく好きで・・・あの・・・(山下)達郎さんとのラジオ・・・101局同時・・・同時というか全部放送する達郎さんとのラジオでも、その話になったんですけど(2017年3月20日放送『WE LOVE RADIO! ~山下達郎・星野源のラジオ放談』)。モノラルの音源の力強さみたいな・・・。なんかそういうものがあって・・・モノラルっていうものがすごく魅力的なんですよね。ステレオってのは、ただの疑似ステレオなんで。なんていうか、技術の結晶ではあって、僕はすごくステレオで普段音楽を聴いてるので、立体感があって楽しいんですけど、モノラルはモノラルの勢いだったり、逆にそこにいる存在感というのが増したりする場合もあって。で、"モノ"っていうものがすごくかっこよかったり、すごく素敵なものっていうイメージがあって。

で、今回、歌詞を書く時に・・・ていうか、その、なんとなく音楽って言うと、僕が生まれた時にはすでにモノラルが普通だったので、 なんだろう・・・二つ左右、耳も二つあるし、左右に音を振ってるって普通だと思ってるけど、地球上に存在する音楽って・・・音・・・音そのものっていうのは別にその方向があるわけでもなく、一個のものと言うか、なんというか・・・人間になんとなく耳が二つあるというだけで、別に2つに割り振られている地球上の音なんてどこにもないので。だから、全部、この世の中っていうのはモノラルっていうことなんじゃないかっていうのを思っていったので、何かそういうような・・・世の中って、そもそもモノラルじゃないかという気持ちと、あとその主人公の鈴愛の片方の耳が聞こえるっていうのをシンクロさせて「モノラル」という歌詞になりました。

『アイデア』のマリンバ

で、あとサウンドに関してとかも、まぁ後々・・・まぁちょっといつになるか分かんないんですけど、フルバージョンをね、かけたりした後にお話しできたらとは思っているんですが、一個だけ、今回やりたいなぁと思ったことの一つで言うと、マリンバを叩きたかったということですね。それ、とりあえず一番最初。この日本(にほん)の、日本(にっぽん)の全部に届く場所で、自分でマリンバを叩きたかった・・・ど真ん中でマリンバを叩きたかったという、そんなところでしょうか。また追ってというかね、たくさん是非聞いて頂いて、「半分、青い。」見て頂いて、楽曲も聞いて頂き・・・本当に話も面白いんで。ね。もう、本当にいきなり一話とかホント衝撃ですよね(笑)。主人公生まれないのぉ!?みたいな。だからそういうのもあるんで、是非楽しみに見ていただければと思います。そして、楽曲、いつかまたフルでかけると思いますので、そのとき、是非また改めてお話ししたいと思います。是非よろしくお願いします。そんな感じで、もう結構時間が経ってしまったので、CMに行く?曲かける?曲かけましょうか。

(中略)

(メール紹介。今回はマリンバの音が目立っているなぁと思ったら源さんが叩いてるんですね。)

あの・・・そうですね。音源で入っているマリンバは基本的にはもう全部僕がいつも叩いています。で、より今回、マリンバをちょっとグッと前に出したいなと思ったので、音も目立たせました。

(メール紹介。モノラルが当たり前だった。知ってるはずのメロディや音が聞こえなくてあれ?と思うこと有り)

そうですね。やっぱり、僕もあれですね、ビートルズの音源をイヤホンで聞いたときに、片方で聞くと訳が分からないということがあって・・・もともとモノでメンバーは立ち会ってミックスダウンしてるんですけど、モノからステレオに移行するときに、ビートルズのメンバーは立ち会わず・・・ステレオがメインになるなんて、みんな誰も思ってなかった時代に立ち会わなくて、スタッフの人だけでやったのが今ほとんど流通されているステレオ版なんです。だから、無茶苦茶なんです、定位が。それはそれで味だとは思うんですけど。だからイヤホンで聞くようには全くできていない・・・スピーカーで遠くから聞くようにできてるんですよね。だから、僕、それで聞いたときに、なんてステレオって変なんだっていうのを最初に思いましたね(笑)。それも含めて・・・。今はね、ステレオ、もちろん大好きですけど。モノラルの音源を探して聞いてみるのもいいのではないでしょうかということで。

そんな感じで、ぜひ、「半分、青い。」見てくださいね。よろしくお願いします。このあとはジングルのコーナー・・・行ける?行けない、あははははは(笑)行けない・・・!!

(CM明け)

メールがたくさん来ております。ありがとう!

(メール紹介)

よかったです。ホントにその、モノラルで、今出してる人って、たまにいて。クロマニヨンズ・・・クロマニヨンズさんとか・・・でもね、僕もやってないんですけど・・・結構、真ん中に寄せがちなんですよね、いっつも、その定位を。ステレオでは全然あるんですけど。なので、"モノ"っぽいものが好きという感じですかね。

(メール紹介。全ての人に寄り添う源さんの楽曲、素晴らしいなと感じました。)

ありがとうございます。あー、寄り添う・・・寄り添えないよ。全員にはね。なかなか・・・難しいよ。できる範囲で・・・。

 

 

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